コロナ感染が急拡大し、医療・衛生機関の役割が注目されています。
全国で保健所の数が半数に減らされ、検査機能の強化、充実が課題になっています。
京都府内でも、府南部は宇治などの地域と八幡市、京田辺市などを担当する綴喜地域が統合されようとしました。京田辺の保健所廃止に反対した私たちの運動で、廃止・統合ではなく、綴喜支所として残されました。しかし、感染症対応などを実施するのは、宇治市にある山城北保健所です。
今回のコロナ対応で、保健所の統合の影響が明らかになっています。
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山城北 |
山城南 |
乙訓 |
南丹 |
中丹西 |
中丹東 |
丹 後 |
人口(万人) |
44.8 |
11.7 |
14.8 |
13.7 |
7.9 |
11.8 |
9.7 |
京都府下では、政令市の京都市を除くと人口は約113万人です。その地域を7ヵ所の保健所が担当します。1カ所当たりの人口を調べてびっくりしました。京都市を除く府下113万人のうち、山城北保健所が担当する人口は44万8000人にもなるのです。
今回のコロナ感染に対応するため、保健所は人手が足りず、管内の自治体からの応援を受けています。八幡市は1年間で1日1人の保健師を延べ15日間程度派遣したそうです。他の自治体が何人程度派遣していたかはわかりませんが、1年間で数十人から100人程度に達するのではないでしょうか。
全国的には、保健所の現場からは、毎日帰宅が夜12時を超え、休みも取れない状況が続いていると聞いています。
医療・衛生行政ではマンパワーが頼りです。保健所の統合により、大規模な感染症が発生したときに十分機能できないもろさが浮き彫りになっています。
山城北保健所においても、綴喜支所を保健所に格上げし、感染症にも対応できるように強化するよう求めたいと思います。
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